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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~のvivoのレビュー・感想・評価

3.0
物語の運び方はドラマチックで脚色性が高いのだが、劇中の映像機器を通すことで記録映像のようなトーンで物語を映し出したり、実際の記録映像をシームレスに挿入するなど、映像面でドキュメンタリーらしさを高める工夫がなされていて、飽きさせず説得力を持って史実を描く作品としてバランスがよかった。なじみの薄いアルゼンチンの歴史を知るよい機会だったし、終盤の論告の「二度と再び」のひと言にはぐっと来た。間違いを認めなければ前に進めないし、間違うことよりも同じ間違いを繰り返すことの方が罪深いというメッセージが強く残る。
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