よびちゃん

ボーンズ アンド オールのよびちゃんのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.5
iPhoneで即興で撮ってますみたいな顔してバキバキの映画だと感じさせるグァダニーノ。何をどうしてこうなるのか分からないがとにかく上手い。ぶんっと横に振るのもカクカクと不思議なズームするのも正面から撮るのもいやらしくない。
シャラメの破れすぎジーンズやヒョロヒョロさ、テイラーラッセルの胸元のゆるさやサンドレスに透けるシルエットから、身体を撮るぞという意気が伝わる。身体に触れたりキスする感触が撮れている。
クィアな悩みのような孤立感のような彼らのロードムービー。州の名前を2文字で表す過剰なまでのアメリカ臭。
孤独すぎて関わり方が奇妙になってしまうサリーを演じるマーク・ライランスすごい。欲求自体はおかしくないのに振る舞いが気持ち悪いのだ。
最後、食べちゃいたい/食べられたいくらいの関係性は破綻したとしても幸せなのか。めちゃくちゃ深く関係したから永遠に一緒に生きていくと言えるのか。
ドツボではないけどwe are who we areとcall me by your nameの間にランクインって感じ。
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