「やられたら、やり返す。殺されたら、殺す。不安を煽るなら、不安とは何か教えてやる。」
フランス映画。
フランス郊外、アテナ団地。警察の暴力により亡くなった末っ子の弟の3人兄弟のうち、三男が団地の仲間たちを集め、警察に対する集団暴動を実行する。他の兄弟は麻薬売人、もう一人は軍人であり暴動を抑えなければいけない…という複雑な視点から物語を追う。
これはマジで凄い映像作品だ！
冒頭１１分ノーカットの暴動シーンは「これは撮影でどう撮ったの！？」というリアリティと大迫力。この映画が只者ではないことを告げるオープニングから始まる。
そして本格的に籠城・暴動が始まってからの映像も素晴らしいド迫力。まるで現場にいるかのような臨場感を味わえる。
肝心のお話の方も兄弟の対立が軸になっていて、「社会の分断」とそれによって引き起こされる暴力があらわになっていくこと、暴力が連鎖していくことに凄い説得力がある。
まだ未見だが話題になった映画「レ・ミゼラブル」の監督だそうで、そちらも本当に見たい。ネトフリで配信してくれんかな。
才能のあるところに金が集まるのは本当に素晴らしい
