紫陽花

サントメール ある被告の紫陽花のレビュー・感想・評価

サントメール ある被告(2022年製作の映画)
5.0
主演女優お二人の演技が素晴らしかったです。母と娘の親子関係が複雑に絡み合って大きな背景となり、最悪の犯罪を犯してしまった女性の裁判シーンがストーリーのほとんどを占めますが、合間に入る回想シーンは、もう1人の主人公で裁判を傍聴している女性の少女時代の母との無機質な生活。傍聴している女性は、自身が裁かれている女性と紙一重だと悟った瞬間に感情が溢れ出してしまい、ずっと無視していたパートナーに思わず電話をかけてしまうシーンが印象的で救いがありました。
最後は…鑑賞者の親子関係で見方がかなり違ってくるシーンになっていると思います。