紫陽花

プロミシング・ヤング・ウーマンの紫陽花のレビュー・感想・評価

5.0
たった1人で過去の事件と向き合っている主人公をキャリー・マリガンが熱演していました。
孤独がより彼女を強くし暴走させていた印象で、事件の関係者の中で唯一非を認め許しを乞う人物が現れた際には不意を突かれた様子で、被害者の母親と会った時もまだ正常の域でその後のストーリー展開で引き返せなくなるんだけど、この作品の中での加害者や取り巻きたちは、そこまで悪い人ではなくて、何だったら臆病者でしたね。もう過ぎたことだしいいじゃん!忘れなよ!的な感じのことを言われるんだけど、当事者にとってこれが最も傷つく言葉なんですよね。忘れられないからこうなってるんですけど?分からないのかな。一言でも少しでも寄り添ってくれる人がいたら…。
個人的には、バールで車を壊すシーン、最高でした。