愛と誇りだけは、誰にも奪えない。
蟻の生態研究学者であり、詩人・劇作家のアルド・ブライバンティは実在した人物。“わが国に同性愛者はいない、ゆえに法律もない”同棲愛を禁じる法律がない為に、無実の彼が教唆罪で捕らわれてしまう。
エットレはありもしない病だと家族から言いくるめられ、本人の意思を無視して強制的に拘束させられてしまう。親自らが容認して正常な息子を電気ショックで治療しようとするとは、残酷で人権もあったもんじゃない。
今作自体は同性愛者であることによって起きた裁判の実話を基にした作品で、同棲愛を認めない人たちとの長い裁判と教授アルドとエットレの愛の物語である。しかし、深刻な問題がテーマでありながらあまり印象に残らなかった。
最後のアルドとエットレが再会するシーン。舞台でオペラを歌う人、光が差し込み茂みに降り注ぐ。オープニングとエンディングの絵画のようなシーン。二人の愛を美しく撮した場面でした。
『Renata Scotto - Madama Butterfly, Act 2:"Un bel di vedremo"』
予告編で流れていたSanto&Johnnyの『sleep walk』が好きだったので、曲に惹かれて観賞した。エンディングが最後に全部持っていった感あったけど良かった。