流石の監督とキャスト、面白かった!👍
「スタントマンが事件に巻き込まれる」という点を最大限活かしたアクションシーンが見どころ。序盤からラストにかけて、リアルなスタントシーンに溢れ、画面に惹きつけられ続ける事、間違いなしだ。
また、映画愛溢れる小ネタ、ジョークが満載。それもそのはず、本作の登場人物達は映画業界で働く人々という設定であり、実在の映画や俳優についてのジョークが飛び交っている。これから観る方々のために具体例は出さないが、ハリウッド映画事情に詳しい方々とっては、楽しい小ネタ満載なはずだ。加えて、主人公達が映画撮影をするシーンでは、アクションシーン撮影の裏側を覗いた気分になれる。このように映画ネタ、裏側まで楽しめ、私のようなハリウッド映画を観て育った人間の心をくすぐってくる。一方で、この監督の映画にしては珍しく、ブラックジョーは抑えめ、軽いノリで人が死ぬ、というシーンは皆無。そこを求めるコアなファンからは「らしくない」といった評価もあろうが、まあ今回は楽しい映画ということで良いと思った。
主人公が陰謀に巻き込まれるスリリングな展開の中で、シリアスになり過ぎず、心地よいジョークと派手なアクションが続く本作。デビッドリーチ監督の良さを感じる面白い作品だった。
個人的には、先々月に出張で訪れたシドニーが舞台だったため、見た事のある景色が出てきて嬉しかった。オペラハウスなんかは、「あの階段で私も写真撮った!」と勝手に興奮してしまった。と同時に、あのエリアでアクションシーン撮影することに対し、よく許可がよくおりたなと、そちらにも感心した。