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福田村事件のbekkoのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
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女の描かれ方
・自警団そんなんやめてまい→殺戮には加担
・生き残った行商人の紐を解くのは主に女 いやお前らも加害者やろ

てか内務省がいらんこと言うたんや
・文革思い出した。ふわっとした指示は暴走を産む

お国のために
・殉死者、遺族のよすが これを否定するのは苦しい(最初のシーン)

集団狂気へ
・俺は国のために〜 by 水道橋博士 それはちゃうんちゃう?
・判断能力が狂う 一人口火を切ると止められない 誰も止めない 目の前のことが信じられない/受け止めきれない
・村長も助けられへん
・正義ヅラ でも噂でも怖いよな 国とか家族とか出されたらなんか大事なんかなって気になるし

マスコミ
・マスコミが社会を描く→描かれる側も当事者 村長の最後のシーン
・おれらみんなマスゴミとか言って叩くけど、我々も当事者なんだよ
・もっとピエール瀧のことを掘り下げて欲しかった

被差別者による差別
・人類館事件を思い出した
・知識の有無で差別するか変わる これが結構決定的だと思う
・ハンセン病

マジョリティじゃないやつと、"知識人" が止める
・コムアイ…間男関連でちょい気まずい
・東出…アウトロー的
・井浦新夫妻…外から来た
・村長…インテリぽい感じ出してる↔水道橋博士のルサンチマン(?)が暴走に拍車をかけているのか?
→結局マジョリティが暴力的 国家権力は強すぎる、暴力 イデオロギーという"理性"は暴力に帰結するという矛盾 滑稽

柄本明、息子、娘
・田舎の閉鎖的な人間関係/娯楽は性行為 を描いているのか?
・この息子がキーマン こいつがマジョリティ、典型的な例→暴走の発端へ

井浦新夫妻
・かぞくのくにもそうやけど、井浦新は朝鮮系の映画によく出てる気がする
・コムアイと東出、柄本明のやつは田舎の農村の閉鎖的な人間関係/娯楽のなさとかが言いたいんやろなって思ったけど、東出と井浦新妻の濡れ場、要る?→分かった!!!!!! 井浦新は自分の妻が浮気してるところを傍観していた これは差別とか殺戮とか集団狂気を傍観する構造と同じ!!!!! 無感情、無関心の罪 予告編見て気づいた 柄本明の息子との対比?
・田舎の外から来た
・普通に意味不明 別におるからと言ってなんもせんやん→パンフレット読んでわかりました 田舎のヒエラルキー/性別役割分業から脱した

主人公は生き残った行商人の男の子

東出昌大 間男しやがって〜!!みたいなやつちょっとわろてまう

社会主義者
・亀戸事件だ〜!ってなった
・キングコング西野かと思った
・最初の井浦新の「金持ちも貧乏人もいない国を〜」みたいなやつと被る? 結局はヒエラルキー
歴史は振り返ると怖いけどその中は流れるようにすぎるね

なんか知らんけど大震災が21年やと思ってて水平社宣言より先じゃねって思ってしまった アホ

飯山由貴のIn-Mates上演禁止とか、朝鮮人虐殺の記録無いって官房長官が言うとか、そういうのが多いけど、エンドロールで文化庁って流れてきてふーんってなった。シンプルにいいことって捉えていいんでしょうか。差別の中の差別に気づかずこの映画を見る層がいそう

何も考えずにコリアン差別したり簡単に断交しろってネットで言う人達 インターネットの言葉でしか話さない顔のない人達 常に自分の頭で考えていたい

正義は気持ちいい 私も正論大好き 正論って何? 常に誰の考えなのかを俯瞰的に考え続ける必要がある

こういう集団狂気みたいなやつ、「日本人的」って言われがちやけどほんまに日本人だけなんやろか 済州4・3とかも思ったけど 欧米は? ほんまに日本人、東アジア人、儒教とか いや知らんけど、そういう社会属性に帰されることなのか人間の性なのか
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