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正欲のsuicideuのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

人生で大切な映画になった。ストーリーが“この映画を通して伝えたいこと”を伝えるための手段だと感じた。演技がみんなうますぎた


「大晦日や正月って、人生の通知表みたいな感じがする」

「社会のバグ」

「(自分の)命の形が違う、地球に留学してる感覚」

「諸橋君が大事だから自分で自分を閉ざさないで。私だってそうやって塞ぎ込んじゃいたいよ。閉ざして拒んで1人になりたいよ。こんな私を愛してくれる誰かと生きたいなんて思うのやめたい。性欲とか恋愛とか結婚とかそういうの全部関わらずに生きていけるもんならそうしたい。でも好きになっちゃうの。」

「誰が何を見てどう思うかは自由だと思う。あっちゃいけない感情なんてこの世にないから。」

「私嬉しいな、諸橋くんが1人じゃなくて。」

「自然に生きられる人からしたらこの世界はすごく楽しい場所なんだと思う、私が傷つく一つ一つが楽しくて‥そういう目線で世の中を歩いてみたかった、一生に一度でいいけん」

「この世界を歩いているとさいろんなじょうほうが飛び込んでくるじゃん、あれってみんな“明日死にたくない人”っていうか“死なない人”のためのものじゃない?”明日生きていたくない人とか死んでもいい人のためのものってないよね。ああいう流れに乗るのが社会の一員ってことだよね。」

「(結婚指輪)これで擬態できないかな、世間並みに。桐生さんみたいな人にはもう出会えないと思うから、この世界で生きていくために手を組みませんか。」

「藤原悟チルドレンなんだ俺たち。
その人‥1人でないといいね。
誰も1人でないといいよ。」

「分かり合える人と一緒に暮らしています。」
「それが1番ですね。」

「(ハグして)ここにいていいって言ってもらえてるみたい。私もう1人で生きていた時間に戻れないかも、いなくならないで。」
「いなくならないで。」
→うん、じゃなくてお互いいなくならないでって言い合うのが( ; ; )

「明日行きたい人のフリをして生きてきました。僕がもし明日死にたくないって気持ちになったら、歩き慣れた世界はどう見えるのかな、それを知りたかった。」

「自分がどういう人間か人に説明できなくて、息ができなくなったこありますか?
生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたことありますか?
誰に説明したってわからないもの同士どうにかつながって生きているんです。あなたが信じなくても私たちはここにいます。」

レビュー欄で
“いなくならないから。
わたしをわたしとして、あなたをあなたとして、受け止めてくれる存在がいるだけで、この世は普通に生きていける。”
のコメントがあって、その通りだと思った。
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