ますのすし

山女のますのすしのレビュー・感想・評価

山女(2022年製作の映画)
3.4
ザッツ・ムラ社会。

咎人の家系は村人たちののサンドバッグみたいな役まわり。
互いを見張り合うガチガチの関係。
山で野良暮らしする方が、娘にとってはなんぼも楽だろう

孕んだ子供を産みの母ではなくその旦那が食わせられないし育てられないからって捨てるという場面には、貧乏人のナントカというか…資本が弱っとるのにそこは一丁前なんだなぁというのと、冷害二年目ということでこんなに見通しが立たないほど長引くと思ってなかったんだろうなという思いの両方があった。

女子供は蔑ろにされて、見事に年寄りと男だけが残ってるのも非常にムラを感じられた。
併せて観た楢山節考じゃ、かかあとねずみっ子大事にして老いた親を山に捨てに行くので、コントラストが強かった。