このレビューはネタバレを含みます
『わたしは最悪。』と同じく、他人の人生を覗き見たようなリアルな感覚を味わえる作品。
そして、この人生は決して直線的には見えない。
周りの人全員が通った道だからといって、それが必ずしも自分に実りをもたらしてくれるとは限らない。
万能の解答を追い求めるよりも、「自分が何者か」の把握に努めて直感を磨く方が、幸せになれる確率が高いのだろうという気がした。
本作は明確な舵切りを伴わずに幕を閉じるが、ラストシーンのその後が幸せに包まれたものであることを祈らずにはいられなかった。