燈火（ネオン）は消えず／消えゆく燈火のたるたるごのレビュー・感想・評価

香港の街並みには特別の思い入れがあって、それは約40年前に初めて訪れた海外だったから。
まさかその街並みがこんなにも変貌していたなんて...街も文化も時代と共に移り変わっていく様を本作を通じて、郷愁とともに実感した。
まさに失ってから気づく美しさだった。

今回の鑑賞の目的は香港の現在の姿を確かめたくて、ではあったのだが、夫婦・母娘、そして父とのストーリーが本当に素晴らしくて。
どうしても夫、父親目線でみてしまうのだが、遺した家族にどういう存在であるべきか、色々考えさせられた。良作との縁に感謝。