健一

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火の健一のレビュー・感想・評価

3.8
予告編を観て絶対 劇場で観ようと決めていた作品。

わたくしの大好きなタイプ。🥰

香港の街を鮮やかに彩るネオン街。
香港映画にもよく登場するド派手な看板の数々。
しかし、建築法等の改正以来ネオンは違法とされ 近年9割ものネオンが姿を消していった。
独自の文化が消えゆくなか、それでも『その灯を消さない』と奮闘するネオン職人たちの思いをのせた愛すべき作品。

へぇ〜。香港のネオン街ってもう あんまり残ってないんだぁ。🧐
そういえば秋葉原も昔は香港みたいなネオンがたくさんあったのに、いつのまにか・・・・・
意外と電気代が かかるんだよね。あれ。
時代の流れを感じます。😞

シルヴィア・チャン と サイモン・ヤムという往年の大スター二人が初老のネオン職人とその妻を演じており、なおノスタルジック感に『温かな火』を灯してくれていてなんとも心地良い大人の作品。

正直に言いましょう。とても雑な作品です。

でもこの 雑さ がいかにも香港映画らしくて昔の映画を観ているような妙な心地良さが味わえるんです。🥰

人物写生も いたってシンプル。
皆、ナチュラルな演技でハリウッド超大作を連続して観て胃がもたれている体に本作のような作品がシンプルに身体を浄化してくれる。

香港の夜景の代名詞と言われていたあのネオン街。
なんで無くしてしまったのだろう。
すぐ壊れる(割れる)から? 維持費が大変?
やっぱり電気代の問題?
ネオン街が消えてなくなった現在の香港の街並みも映し出されるがなんとも味気ない。

『消えゆく文化』の間(はざま)で、もがきながら生きて行くネオン職人の未亡人と職人の若き弟子。
職人の娘とその婚約者。そして・・・
彼らの前に最後のネオンに電源が入ったとき・・・
誰もが 熱い涙 を流すことだろう。

あぁ。ネオン街があるうちに香港に行っておけばよかったなぁ。 🥹

ド派手に 静かに さようなら。💡



2024年 1月18日 10:50〜
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下 7F
💺268席
客入り 60人くらい。

Jリーグショップ、ミニシアター
大型デパート、大型DVDレンタル店。
ここ渋谷も時代の流れと共に
『栄えては消えゆく(消えて行った)』ものは香港並みに多い。😞
健一

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