健一

プリシラの健一のレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
3.5
シン・ワイルド・アット・ハート。❤️


この作品にこそ、プレスリーの『ラブミー・テンダー』が ふさわしい。

これまでずっと『コッポラの娘』と思って言っていたが、そのソフィア・コッポラももう52歳なんですね!😱
とっくに『独り立ち』してました。😅

そんなソフィアも前作の発表でストリーミング専門の監督になってしまうのかと心配してましたが、新作の本作は劇場で鑑賞出来て なんとも嬉しい限りです。😁

そんなソフィアの新作は2年前の「エルヴィス」の成功に便乗したのか、その妻プリシラ・プレスリーの物語。
彼女と言えば確か「裸の銃を持つ男」に出てたような?🤔
私にとって そんな程度の印象しかないプリシラ。
『ビックスターの妻』としてどんな半生を生きたのだろうか?
非常に興味津々。🤭


さて本作。 ネタバレあり。


なんだろ?
終始 超しょーもないストーリーなのにグイグイ見入ってしまった。
これがソフィア監督の手腕なのか?

なんと14歳でエルヴィスと出会い恋に落ちたプリシラ!
そこから愛を育(はぐく)み終止符が打たれるまでの数年間を淡々と描いているだけ。
と言ってしまえばそれまでなのだが・・・

大スターと普通の少女との仰天エピソードの連続には驚くばかり!
時代設定となっている60〜70年代のファッションや街並みの再現力もお見事で最後まで飽きる事なく鑑賞させてくれる演出はさすがソフィア・コッポラと言わざるを得ない。

そのソフィアに抜擢され主役のプリシラ・プレスリーを演じた期待の新星ケイリー・スピーニーのピュアな演技がとにかく観ていて飽きない。
ベネチア国際映画祭で女優賞を受賞したのも納得の存在感。
彼女ひとりで本作を背負っていると言っても過言ではない圧倒的な存在感に魅了される。
キルスティン・ダンスト、スカーレット・ヨハンソン、エル・ファニングにエマ・ワトソンと。
とにかく女優の起用が抜群にうまいソフィア。
本作の活躍でケイリー・スピーニーも大女優に変身するのかも?

エルヴィス・プレスリーという大スターで彼女の夫となる存在も あえて大きく描かず脇役として徹しさせ あくまでプリシラの物語として強調させて描いているのも見入ってしまったもうひとつの秘訣なのかも。

憧れ から 恋へ。 
そして掴んだ夢のような日々。
結末は悲しいがこれもひとつのアメリカン・ドリームなのでしょう。🤭


2024年 4月25日 15:15〜
イオンシネマ板橋screen 11
💺92席
客入り 私を含め 2人。

ちなみにソフィア・コッポラ監督作は全て劇場にて鑑賞しております。
やっぱり「ロスト・イン・トランスレーション」がダントツで1番ですね!☝️
またビル・マーレイとタッグを組んでほしい。
健一

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