燈火（ネオン）は消えず／消えゆく燈火のBinchoisのレビュー・感想・評価

シルヴィア姐さんが広東語しゃべってる。
ネオンサインといえば、かつては望郷者にとっての薄汚い都会の象徴だったが、今や風前の灯火。確かに5年前に香港に行った時も、ネオンサインを見た記憶がない。時の流れは、全時代の遺物への価値を高める作用がある。
香港でネオンが廃れたのは、ひとえに経済性のみならず、当局の規制強化があったらしい。作中にもネオンの撤去を迫る役人が出てくる。今後も何かと締め付けが強まりそうな香港にあって、ド派手なネオンサインはカウンターカルチャーになるのかもしれない。