トムヤムの三十郎

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のトムヤムの三十郎のレビュー・感想・評価

5.0
偽りなく人生ベスト

本当に観にきてよかった!
というか、生きててよかった!
映画のある時代に生まれてよかった!

運動を見る主体からする主体へ

全力で追いかける→衝突(変わった仕方で)

運動と衝突!

エレベーター、もう一度出会い直すこと。

などと映画館を出て考えていたが、
パンフレットを買い忘れたことに気づき、とても走りたくなり、
普段なら諦めてしまうような信号の点滅も恐れずに、
全力疾走してしまった。

2024/2/2 再見。

下高井戸シネマ
終盤、ミンの元に会いにきたモーリーが路地裏で佇んでいる。影絵のように真っ黒なシルエットが浮かぶ。それだけでも美しいのだが、大通りに向かって、すなわち画面奥にゆっくりと歩いていきながら、タバコの煙をふっと吐き出す。煙に反射した光によって黒い影の輪郭が浮き上がって一層際立つ。

映画上手すぎる。