あすか

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のあすかのレビュー・感想・評価

4.5
早稲田松竹のエドワードヤン特集をもうずっと心待ちにしていて、ようやく見れた。嬉しい。
エレベーターのシーンが出てくるたびに台湾が急速に発展したことの象徴としてそのビル群を思った。こういうところがエドワードヤンはめちゃくちゃうまかったんだろうなあ

「情け」とか建前とかは日本人もよくわかる感覚だけど、台湾の人はそれが儒教と密接に関わってるからめちゃくちゃ生きづらかっただろうな。今までの教えが形骸化して見せかけだけになっていく中で、それなりの年齢を重ねた人が恋愛に七転八倒してる。26の私が観てたら死んでたかもしれん。

街の特性もあってなのか、上映前に中国語が飛び交う劇場で見れてたのもすごくよかった。私は日本人で、儒教的な教えはわからないけど、彼らは孔子や儒教的なセリフが(おそらく)ジョーク的に出るとドッと笑ったりしてて「ああこれは笑っていいんだ」と私も後なら笑えて、なんかそれもすごい楽しかった。
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