『マジカル・ガール』程の衝撃はなかったが、同様になんとも皮肉な結末。
そして、日本的なモチーフは今回も結構出てくる。
カルロス・ベルムトの日本愛。
どうしても邦画の『流浪の月』を思い出してしまい、あれはあれで良い作品だったと感じつつも今の自分にとってはストーリーテリングや演出に問題があったという認識は強くなった上で、今作を鑑賞していたが分かりやすく胸糞にしている分、現実から乖離したエンタメとして割り切ることができていた気がする。
ただ、社会的な問いかけとしてこのテーマを扱うことには限界があるかもしれないと思った。
「誰にも迷惑はかけていない」という主張も結末がそれを許したとは思えないし、寄り添いあう2人に今後幸せな未来が存在するか？と問われると難しいとしか答えられない。
［2024年 94本目］
