Taisuky

高速道路家族のTaisukyのレビュー・感想・評価

高速道路家族(2022年製作の映画)
5.0
ジーンときた。こちらのラ・ミランはドラマ「ブラックドッグ」のようなシリアス版ラ・ミラン。中古家具屋の女将は日々の暮らしに追いかけられて人生にくたびれている、そこへ高速道路で暮らす親子5人が現れ、その子供と母親との交流で、つらい過去とまた向き合う事となる…。本当にいい映画でした、泣けてきました。
特にラ・ミランの夫役のペク・ヒョンジンの演技が素晴らしい、内にこもったダメ夫だと思わせて、なんだこいつは~となるんですが、最後に内向きになった理由が明かされるんです。あの酒場でのシーン、本当に韓国的な感情表現だし、切なくて今も脳裏に焼き付いています。この俳優さん、「模範タクシー」での悪役くらいしか知らず、単なる脇役かなと思って観てたら、なんのなんの最後にはラ・ミラン食ってました。本当に韓国俳優の層は厚い!脇役のうまさが半端ないと思った次第です。単なるお涙頂戴ではなく、家族愛とは何か?と考えさせられる秀作でもあります。お勧め!。
Taisuky

Taisuky