りょう

テリファー 終わらない惨劇のりょうのレビュー・感想・評価

3.0
 前作から6年経ちましたが、物語は前作から直結した検視事務所とその1年後のビクトリアのエピソードからはじまります。舞台は2017年でしょうか。
 シエナとジョナサンの姉弟の物語は、意味があるのかないのかわからない程度のもので、138分の長尺では、冗長な描写が少なくありません。彼女らの父親が何者なのか、遺したスケッチの謎はそのまま…。
 シエナが父親から継承した剣の魔力のようなものは、後半の展開で重要になりますが、その由来もわかりません。アート・ザ・クラウンの惨殺は、いったいどんな意味があるのか、そもそも意味なんかないのか、それとも映画として表現するつもりがないのか…。ずっとこんなおぞましいシーンばかりで、さすがに説明もないままでは辟易させられます。
 こういうグロテスクなシーンを好むコアなファンのための作品なのかもしれません。そういう意味では1作目の作風が最適です。それなら、全面にボカシ加工してまでWOWOWで放送する意味もないんじゃないかと思いました。R-18指定のバージョンを観れば、この作品の意味も理解できるのでしょうか。3作目までつき合うかどうか微妙です。
りょう

りょう