ちょうど20年前に劇場で観たときは、主に前半の映像の時間軸がぐちゃぐちゃで、ものすごく混乱しました。ただ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の1作目である「アモーレス・ぺロス」と一緒で、コテ>>続きを読む
当時は深夜のシネコンで観た記憶があります。それまで「デスペラード」3部作のイメージだったロバート・ロドリゲス監督ですが、めちゃくちゃスタイリッシュなアクションで新境地を開拓したという感じです。
フ>>続きを読む
当時は劇場で観てブッ飛びました。原作が日本の漫画だということもあって、「日本の映画業界は何をやっているのだろう?」という感じでした。もう10年以上は追いつけないだろうと…。
あの頃の韓国映画は、1>>続きを読む
日本で劇場公開された当時は、アカデミー賞9冠の直後だったこともあり、かなり話題になっていました。個人的にはいまだに好きな作品ですが、すでに27年前のことだし、戦争の混乱に紛れて不倫する男女の物語なの>>続きを読む
最近だと“タイトル詐欺”と言われそうですが、たとえダマされても絶対に観るべき傑作です。「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」と一緒で、1986年の「男たちの挽歌」とは関係のない物語ですが、この3作品>>続きを読む
前作の「アップルシード」は、少し哲学的な物語でしたが、続編のこの作品は、ジョン・ウーがプロデュースということで、かなりアクションの要素が強調されていました(オープニングクレジットの最初にプロデューサ>>続きを読む
潜水艦を舞台にした「潜水艦クルスクの生存者たち」は、なかなかの秀作でしたが、主に戦闘を描いたものではなかったし、2000年に発生した実際の事故をベースとした物語でした。
この作品も2018年の制作>>続きを読む
主演のダヨ・ウォンは香港のコメディアンらしく、顔芸のような表情で演じていますが、演出そのものがコメディタッチじゃないので、あまりマッチしていません。序盤の不真面目な裁判官や弁護士のシーンならまだしも>>続きを読む
新選組や幕末の歴史小説などの物語は、2012年に「るろうに剣心」の映画を観るまでほとんど興味がありませんでしたが、土方歳三や近藤勇、沖田総司、斎藤一…有名なメンバーが実名で登場するので、それなりにわ>>続きを読む
イチゴと大福は大好きですが、いちご大福は好きになれません。この2つは別々に食べたいです。
これも余談ですが、ジャン・リュック・ゴダール監督は、2022年9月にスイスで安楽死を選択しました。フランス>>続きを読む
たぶん100人中99人が思うはずですが、これは150分ぐらいに編集して1本の作品にすべきです。「運命」のおさらいの映像で10分くらいあるし、「決戦」の廃車場の終盤がダラダラしすぎています。原作のこと>>続きを読む
この作品を4年前くらいに観たときは、日本で共同親権なんてあり得ないと思っていましたが、すでに民法改正案が衆議院で可決されてしまいました。法制審議会の全会一致の慣例や有力な反対意見も無視して…。
あ>>続きを読む
完全に「ジョン・ウィック」の韓国版でした。ほとんど模倣しているようでも、アクションそのものがしっかりしているので、オリジナルの作品として成立しています。
序盤では主人公が“引退した伝説の暗殺者”と>>続きを読む
噂どおりの“コレジャナイ感”でしたが、これがスピンオフならよくできた作品だと思います。
ローリーと孫娘のアリソン、マイケルとの“たたかい”は前2作でたっぷり描かれているので、そこにどちらともつなが>>続きを読む
2018年の前作から直結して、しかも当日の1晩のできごとでエンディングまで描くという構成がよかったです。1978年の回想シーンは、オリジナル版で描かれなかった場面を補足してくれるので、物語の理解がす>>続きを読む
1978年の「ハロウィン」の世界観を現代的にアップデートしたのなら、もっと過激な描写があるのかと思いましたが、意外と観やすかったです。ホラーやスラッシャーというよりも、マイケルとローリーの確執を描い>>続きを読む
1970年~1980年代のホラーはほとんど観ないし、「ハロウィン」シリーズは、少し興味はありつつも、どれが本流なのかわからないほど類似の作品が溢れていて、どこまで観るべきかわかりませんでした。201>>続きを読む
ヨーロッパ企画が長編映画に初挑戦した「ドロステのはてで僕ら」がなかなかよかったので、2作目にしては期待外れという印象です。
前作と一緒で、舞台演劇の雰囲気をそのまま映像化したような演出でした。しか>>続きを読む
相変わらず周回遅れで3作目を観ました。4作目が7月に劇場公開なので、ワンチャン追いつけるかも…。ただ、ポスタービジュアルもサブタイトルも区別つかなくなりつつあるので、「次どれだっけ」ってなりそうです>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Filmarks試写会に招待くださりありがとうございました。登壇者のみなさんがネタバレのギリギリで期待を煽る舞台挨拶もよかったです。
吉田恵輔監督の作品は、「空白」の印象が強烈でしたが、あたかも連>>続きを読む
このポスタービジュアルには完全に騙されます。こんな辛辣な物語だとは思いもせず、「なんでニコラスの心情をはっきり描かないのか」という疑問からはじまり、彼の言動が妙にブレる(感情に波がある)ところは、中>>続きを読む
せっかく共存・共生しようとしていたのに…、歴史的に対立しがちな3つの民族の家族が戦争の犠牲になるという皮肉な物語です。日本の劇場公開は2023年7月だったようですが、2021年の制作なので、2022>>続きを読む
実話をベースに脚色されているようですが、にわかには信じがたい壮絶な展開です。悪魔祓いは映画のテーマとしてありがちですが、かなりエンタメの要素が強調されて、ホラーよりもオカルトミステリーの雰囲気です。>>続きを読む
そもそも“ドロステ効果”という言葉すら知りませんでしたが、登場人物がそれなりに説明してくれたので、2分間のタイムラグがある過去と未来をつなげる仕組みも理解できました。登場人物の誰かも言っていましたが>>続きを読む
Winnyが話題になりはじめた当時、とりわけPCがウィルス感染するとか情報漏洩するとかで職場の幹部たちが大騒ぎしていました。とても浅はかな判断で“危機管理”だとかを大義に職場を混乱させていた記憶があ>>続きを読む
この作品が日本で劇場公開された当時は、フランスの人気コミックの実写映画化ということで話題になりました。いまとなってはあまり評判がよくありませんが、あらためて観てみても、ちょっと過少評価されている印象>>続きを読む
きのう(4月9日)はエル・ファニングの誕生日でした。という理由ではありませんが、この作品はずっと観ようと思っていました。ジェイ・ローチ監督は、2019年の「スキャンダル」が社会派の佳作だったので、“>>続きを読む
「ジャスティス・リーグ」のときは気付きませんでしたが、主演のエズラ・ミラーは、リン・ラムジー監督の「少年は残酷な弓を射る」の“少年”なんですね。あの役柄の印象とこの顔立ちが苦手なこともあって、2人の>>続きを読む
荻上直子監督の作品をすべて観ているわけではありませんが、これまではポジティブでゆるーい描写に少しだけ苦境が訪れるパターンが心地よかったです。
この作品は、冒頭からネガティブが全開で、それを微妙なコ>>続きを読む
ヨアキム・トリアー監督は、前作の「テルマ」が秀作だったので、てっきりサスペンス路線が得意なのかと思ったら、こんな日常的な物語でも才能を発揮してきました。
序章~各章~終章という構成はめずらしくあり>>続きを読む
「パルプ・フィクション」と「キル・ビル」という“華やか”な作品に挟まれているせいか、よく言えば“渋い”、悪く言えば“地味”という印象の作品です。劇場公開された当時は20代半ばだったので、前作のような>>続きを読む
若き才能への嫉妬が彼のオスカー受賞を阻んできたハリウッドですが、ようやくクリストファー・ノーラン監督にも作品賞と監督賞が授与されて安心しました。15年前の「ダークナイト」でもよかったはずですが…。こ>>続きを読む
ようやく翌日、待望の「オッペンハイマー」を観られるというタイミングで、偶然にもこの作品を観てしまいました。アステロイド・シティでは水爆実験がくり返されていて、まるでマンハッタン計画の原爆実験の舞台と>>続きを読む
自分が小学5年生だった1983年、「時をかける少女」のテレビCMで原田知世さんを観たときの衝撃が忘れられません。それと同時上映でしたが、どちらかと言えば、彼女の先輩である薬師丸ひろ子さんが主演したこ>>続きを読む
ほとんど予備知識も期待もなく観たので、意外な秀作で驚きました。トム・ティクヴァ監督の傑作「ラン・ローラ・ラン」みたいな設定を予想しましたが、同一人物の4つの人生のパターンが同時進行するという奇抜な構>>続きを読む