エイプリル

ヘルホール ー悪霊館ーのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

ヘルホール ー悪霊館ー(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

終始不穏な展開が続き、ねっとりした感じの怖さが苦手な人は相当きついだろうなという映画でした。
怖いよりも気持ち悪いという感覚が強く、特にあまりにも不味そうなご飯が一番嫌でした。
画面は基本的に相当暗くて、しかも登場人物が何故かみんな小声なので、物語は進んでいるのにどうしてももったりした感覚が延々と続く印象で、雰囲気が不穏なだけで怖さよりもフラストレーションの高まる映画でした。

…と思っていましたが、最後の10分で一気に化けます。今までのマイナス点を帳消しにするくらい素晴らしいビジュアルで地獄の門が開かれる場面は、それを見てもらいたいがために本作を色んな人に勧めたいくらい良かったです。
明らかに悪魔的な化け物をイエス・キリスト扱いする信者の冒涜的なセリフも良いし、直後の時間停止からの人間逆さ十字架も、上位存在としての格を示していて最高でした。
ゲームでフラグを立て忘れた時のバッドエンド感、映画で味わえる日が来るとは思っていませんでした。この後の世界の変革を下手に描写しないのも上手いな〜という感じです。

もっと早くこの素晴らしいビジュアルを見せながらの展開をして欲しかった気もしますが、でも視聴者のフラストレーションを溜めて溜めての爆発!という感じもあるので、これはこれでよかったのかも…という気もします。
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