海鼠

薔薇の名前の海鼠のレビュー・感想・評価

薔薇の名前(1986年製作の映画)
4.0
とにかく重い。話の内容も画面も重く、暗い。でもまた観たくなる不思議な映画。
知識とは、と考えさせられる。知識は宗教に非ず、宗教は知識に非ず。しかし、それが同等のものとして存在していた時代。暗闇で蠢く人間の欲望。
宗教が題材であるし内容も暗いが、なぜか師匠ショーン・コネリーと弟子クリスチャン・スレイターの探偵物サスペンスとしても楽しめるのがすごい。聖俗を併せ持っている。
最後の言葉がしんとした余韻を残す。
海鼠

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