こんなに速攻バイスが帰ってきたら本編の余韻が台無し。
本編のドラマは無視して東映のスケジュール通り最新作と前作のライダーの共闘を描かなければならないのでいつものことながら脚本が残念な事になっています。
もちろんメインのお客は子供達なので大きなお友達は「それはそれ、コレはコレ」の精神で心に棚を作って鑑賞します。
しかし近年のライダー映画は大きなお友達への目配せを効かせ過ぎて非常に変なバランスの作品になっています。
往年のファンへの目配せの龍騎勢の参戦も子供達には「ポカーン」ですし、大人の目で見てもコイツら別にいなくてもストーリー変わらへんやん。と思ってしまいイマイチ乗り切れなくなってきました。
この製作陣の「こう言うの見たいんでしょ?」と言う思いとこちら側の齟齬。
それが結晶化したのが、今作の仮面ライダー王蛇でした。
そりゃスーツアクターがそうであるのは嬉しいところではあるのですが、王蛇が超重量級パワーファイターになって逆に当時の思い出との齟齬に苦しみました。
イイところもありました。
誰が喜ぶんだという巨大ラスボスとのCG戦闘がありませんでした。
仮面ライダーオーズの10周年作品に比べるとバイスと一樹の顛末は本編を台無しにしないギリギリの抑制の効いたものになっていたかと思います。
でもラストバトルは主題歌をガンガンに流して欲しかったですね。
と言う事で3歩歩いて2歩下がる的に良くなっていると信じたい。
信じたいんだけど……