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クリード 過去の逆襲のakihiko810のレビュー・感想・評価

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
4.2
「ロッキー」のスピンオフ、「クリード」シリーズ第3弾。

ロッキーの魂を引き継ぎ、ボクシングのヘビーウェイト世界チャンピオンとなったアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)は、無敵のまま引退した。
アドニスは、古巣のデル・ファイ・ジムの会長としてデュークの息子でトレーナーのトニーと共に前途有望なフェリックスをチャンピオンに育てながら、愛妻ビアンカや愛娘アマーラと平穏な暮らしをしていた。
そんなアドニスの前に、刑務所帰りの幼馴染デイムが現れる。
実はアドニスには、家族同然の仲間を宿敵に変える誰にも言えない過去の過ちがあったのだ…。

アドニス・クリード役のマイケル・B・ジョーダンが、今作は監督を兼任し監督デビュー。一方で、ロッキー役のスタローンとは決別したそうで、ロッキー不在の作品となってしまった。
後者の理由により、ファンからの評判はあまり芳しくない本作。
観てみた感想は「過去作には及ばないが、これはこれで悪くない」だった。
「クリード」過去2作はかなりの傑作だったので、さすがにそれには及ばなかった。
が、クリードの過去の暗部に迫る、というアイデアは、悪くないし作品を引き締めるものになったと思う。

ただ、やはりロッキー不在なのは映画にとって損失で、ここにロッキーが何らかの形で絡んでいたら、往年のファンも納得する傑作になっていたのに惜しいなぁ…というのは正直なところ。これがロッキー関係なければ「結構傑作なんじゃない?」でおわるのだが、仮にもロッキーシリーズの一作として作られているからねぇ…。
スタローンと和解して、ロッキーの登場す「クリード第4弾」が作られることを祈っている
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