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ヘル・ディセントのJIZEのレビュー・感想・評価

ヘル・ディセント(2022年製作の映画)
3.8
2017年アフガニスタン政府下のゲリラの襲撃に遭遇し不時着を余儀なくされた英国空軍大尉の女性が逃げ延びた謎の旧ソ連の研究所で凶悪な生命体の襲撃に遭遇する様を描きだす。ヴェノムを無数に小型化させたような生命体のビジュアルに、まずわらった。精鋭部隊ものサバイバルスリラー。またニール・マーシャル監督の隔絶下の絶望感や無数のクリーチャーによる奇襲など『ディセント(2005年)』を大部分は踏襲していて、それにプラスして特殊部隊ものサバイバルの要素をスラッシャーたっぷりに盛り込む。全体的に前半の女主人公がゲリラ襲撃に遭遇し研究所へ逃げ込むくだりから、後半の研究所を一度出て再び...という揺さぶりは、監督の逃がさんぞというこだわりが滲み出ている。中盤の研究所内に爆弾を設置して退散...のくだりはそのままこの映画が終わるわけもなく見え透いてるが素直にこういうジャンル映画たのしい!となる。仲間のためを思うのも正義だが、結果それ以上に犠牲者をだしてたら本末転倒のような。。グロはあるが、エロは皆無。敵が得体の知れない生命体というより『ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年)』路線みたく生身の畸形人集団らであれば、さらに盛り上がった気はした。
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