すんご

ゴジラ-1.0のすんごのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.6
まず、ドラマ部分が弱いので終始テンションが上がらなかった。突っ込み所が多く、そこが気にならないほど求心力がある話の展開でもなかった。説明台詞が多すぎるも課題。

大戦で死ねなかった特攻隊員の苦悩を描いているが、いまいち重みが感じられない。いかにもお涙頂戴展開に持っていっているのはいつもの山崎映画である。

また、この状況で日本政府、米軍が動かない理由が説得力がない。首都圏壊滅クラスの大惨事であり、GHQも絶対ボコられてるので、対処を民間に全て投げるはずはない。

あと、ゴジラの行動原理、なぜ日本を襲うのかについてもう少し説明が欲しかった。まあいつもないんだけど、そんな点に目が行くほどドラマパートに求心力がなかったと言える。

あと、肝心のVFXはしっかりしてるのだけども、ゴジラ本体がCG感つよい。特に歩き方。シン・ゴジラもそうだけど、細部のCGの粗さはまだ日本映画の課題と言ってよい。
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