このレビューはネタバレを含みます
終始設定や展開、会話などにおける細部の作り込みが甘いというかざっくりしてるように思ってもうた
作品の表象を地上とし、比喩やアナロジー的に解釈されるメッセージ、中身の部分を地下とすると多分地下1階くらいまでしか意識されて作られてないような気がする
逆にそれくらいあえてライトな捻りを入れることで観客の満足感を煽ろうという魂胆なのかもしれない
ハナからテーマありきで作られたと仮定するとなんというかエンディング直行便って感じのシナリオ、出来すぎている
特にセリフ…もっとどうでもいいことも話せよって思う、レールが透けて見えるみたいな感じ
人間ドラマは神木くんを中心に確かにあるんやけど、肝心の人間味はそんなに伝わってこなかった(彼の演じる敷島に関しては多分のりこさんを必要とするに足る性愛的な描写が全然なかったのも大きい気がする、ED的人間であったのなら尚更回復の経緯は丁寧にしてほしかった)
ゆえに人間(日本人)vsゴジラの構図にも真に迫るものが見つからなかった、映像に迫力あるのは間違いないねんけどな
あと役者さんたちの演技、大体良かったはずなんやけど戦後間もない頃の日本人たちにはなぜか全く思えなかったし見えなかった、なんでやろう、意地悪な見方しちゃってたかもしれない、あるいは別にその辺の再現度はそもそも徹底する必要がないとされてたのか
