ガニ股症候群ステージ4桂

ゴジラ-1.0のガニ股症候群ステージ4桂のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.9
うーんなんていうか、ゴジラが核のメタファーなのは分かってるんだけど、全面に出そうとしすぎていてなんというか不快。この映画は戦争と核をテーマにしているようで、ただただ感動ストーリーの材料として使っているにすぎない。本当に戦争について考えるならあんなラストにはできないと思う。自分たちの過ちが呼び覚ましたゴジラを、結局軍人集めて武力でどうにかしようとするなんて戦争から何も学んでいないし、明らかにおかしい。何が犠牲者を1人も出さない戦いだよ、そもそも戦うな。言葉で言い表すのは難しいけど、なんていうか明らかに売れに行っているのが丸わかりというか、明らかにアカデミー賞狙いで障害やマイノリティをテーマにした映画を観ていた気分。もうちょっと控えめでちょうど良い塩梅にして欲しかったし、話がトントン進みすぎる。いかにも邦画っていう感じの展開でそのまま終わった。CGは全然問題無くて驚いたが、家で観たせいもあるけど音響がひどい。アクションシーンと会話シーンの音量差がバグすぎて不快。TENETもなかなかだったけど比べ物にならないぐらい会話シーンの音が小さすぎて聞こえない。エンタメ的にみても、道徳的にみても、アツさ的にみてもKOMには歯が立たないし、足元にも及ばない。ただ、作戦の内容とかは、新鮮さを感じたし、別にトントン拍子だからといって面白くないわけではないから、ただただ悪いところが残念という感じ。