このレビューはネタバレを含みます
前情報予告編のみだったので、
想像していたのと全く違う展開になって「えっっっっ」となった。
予告編に騙されて、
策略渦巻くサスペンスかと思って怪物探しをするつもりで見ていたら、まさかこんなに美しくて切ない少年二人の逃避行だったとは。
とても『銀河鉄道の夜』みを感じた。
お話は別にそうではないんだけど、
「しあわせ」とか廃電車とか宇宙とか要素がそれっぽいのと二人の関係性と。
見終わった直後はずっと一緒にいることのできたジョバンニとカンパネルラのお話だったんだねと思ったけど、今は「僕たち一緒に行こうねえ。」まで至っていない状態なのじゃないかと思っている。そう思うと切ない。
最初からこの二人に焦点をあてていたら、
それはそれで良いのだろうけど、
多分私は見てない。
構成がお上手。
この作りだからより良い。
誰もが怪物であり誰も怪物でなかったともいえるのだけど、でも保利先生は被害者ではあるよね。
なのに、自分の人生が狂うほどのことをされたのに、湊に「間違っていない」「ごめん」と嵐の中言いに来れるのは本当にすごい。
