母を空襲でなくした少年が自分の境遇や弱さと向き合い、前向きに生きていく話。
設定がややこしすぎて消化が難しい。
アオサギは何なのか、冒頭でいたはずの兄はどうなったのか、インコやペリカンは何なのか。
そんなモヤモヤを抱えながら、レビューや考察を読んでわかったこと、宮崎駿の人生になぞらえているものがほとんどで、それは自己満ではないか、と。
予告を徹底的に最小限にしてこれは宮崎駿と高畑勲の関係性だ、と言われても関係ないし聞きたいわけではないし。
トトロともののけと千と千尋と紅の豚とハウルとナウシカと、何なら久々協力のポノックのメアリと。どこかで見た要素が混ざり合い、結局単体で何を伝えたいのか、どう生きるのか考えるまでに至らないのが物足りない。
鈴木敏夫の醜聞もあったし、何だか残念だなと肩を落とした帰り道。