かなり抽象的な作風だけど、監督の極めてパーソナルな何かを一番に感じた。
自分はとりわけ才能もないし、人生経験も遥かに未熟なので、同じ目線で作品を噛み砕くのは出来ないかもしれない。
けれど、自分の感覚に置き換えるなら、たまに見る人生のハイライトみたいな夢。年代も場所も人もごちゃごちゃに、今まであったことが可笑しくまとまった、でも妙にリアルで逃れ難い、そんな夢を見た時のような気分だった。
他人のそういう生き様のみたいなものを見せられたようで、それを通して自分の生き方を見つめられる作品なんじゃないかな、と個人的には思った。
そして宮崎駿の人生は、やはりイコール創造なんだろうな、とも。
世界に誇る、そして歴史にも残るであろう人を、同じ国で同じ時代で目にできて光栄ですね。