2023.8.23(Wed)
宮崎駿作品なので鑑賞。
前情報一切なく観に行ったので本当に終始ポカーンでした。意味がわからなすぎて良いも悪いもない。
でも少年の性格や境遇からして駿氏の自伝的要素も強く感じられたので、これまでの宮崎作品を想起させるシーンを挟みながらカオスに抽象的に展開する構成は、駿氏が創作活動と人生の総括にかかっているなという感じがしました。
最近のアニメはクオリティがどんどん高くなっている中で、今作は別にCGバチバチのアングルギュインギュインとかではないわけだけど、安定したジブリらしさを感じられるだけで十分見応えがありました。それだけジブリスタイルは偉大なんだな~。人物の絶妙な表情とか所作が本当に素晴らしい。人物自体より総合的な画面のインパクトの方が追求されがちなムーブがある気がするけど、人物がしっかり描かれていればシンプルな画面でも十分惹きつけられるというか、むしろシンプルな画面だからこそそれらが際立つなと思いました。
ストーリー自体は何とも評価しがたいけど、総合的に観る価値はあると思える作品でした。