けんけん3号

聖なる復讐者のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

聖なる復讐者(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWのオンデマンドで見つけて鑑賞。いやぁ~、終始、暗く、重い作品。
映画は、簡単に言うと、半グレたちに弟を殺された主人公が半グレのいる少年院に入所して復讐をする話。最初は弟を殺された主人公に同情出来るが、話が進むにつれてイマイチ主人公に同情出来なくなってくる。家族だから復讐を考えるのは理解出来るが、障害者の弟を溺愛してたわけじゃない。殺されたから、弟に対して自身の言動を後悔しているだけのように思えてしまった。主人公の境遇が貧しいし、取巻きもいい人間がいない。貧しいがゆえの負の連鎖みたい。少年院内での出来事も、半グレのやることだから酷いことばかりだし、韓国映画らしく生々しいし、その感じがダラダラと続くので、見ていて辛い。さらに少年院の受刑少年に手を出す刑務官や障害者に手を出す刑務官やら、見ていて不快。ラストも一応決着はするが、モヤモヤが残る感じ。全体的に救いがないから後味が悪いし、キレイな人間が出てこないのも駄目。作品タイトル、パッケージからエンターテイメント的リベンジアクションを期待してた分、シリアス過ぎてダメージが大きかった…。あ〜ぁ〜、って作品。