吉原遊びが過ぎて勘当された山崎屋の若旦那・徳三郎は橋から身を 投げようとしているところを偶然通りかかった叔父に助けられる。事 情を聴いた叔父は八百屋を営む自分のもとで唐茄子(かぼちゃ)売り の商いをするよう徳三郎に助言する。やる気のない徳三郎がよろけて 道端に唐茄子をぶちまけたところに大工の熊がやってきて、徳三郎の 商いを手伝いだすと、たちまち唐茄子は売れていき、徳三郎は意気 揚々と叔父の元へ向かう。しかし、最後に寄った長屋で貧しい生活を おくるお仲と息子のイチに出逢った徳三郎は、わずかに残った唐茄子と売上金の入った財布をお仲に渡してその 場を去ってゆく。 徳三郎が途方にくれていると、吉原田んぼに住む蛙のゲゲコとゲコミ、 あめんぼが現れて、徳三郎が執心だった吉原の花魁・桜坂の身請けが決 まったと言う。たまらず吉原入口の大門へ向かう徳三郎だったが、遊ぶ 金がないため入れてもらえず、ゲゲコたちに吉原大門とは別の小門へと 誘われてゆく。そして、小門を潜り抜けると、そこには不思議なパラレ ルワールド「第二吉原」が広がっていて...。
ワイルドな商家の若旦那・弥次さんと薬物中毒の旅役者・喜多さんは恋人同士。2人はリアルを探してお伊勢参りへ旅立つが、行く手には笑いを取らないと通れない関所、歌って踊る主人がいる茶屋、アーサー…
>>続きを読む上方落語の重鎮・笑満亭橋鶴が“しょーもない”騒動の末に亡くなった。亡きがらのそばで一晩を過ごす「寝ずの番」の席に、弟子やゆかりの人々が次々と訪れる。しんみりと始まった思い出話は、やがて故人…
>>続きを読む日本の刑事裁判をリアルに描いた映画『それでもボクはやってない』(07)の反響で、近年、社会派のイメージを強めていた周防正行監督。そんな監督が、1996年の『Shall we ダンス?』以来…
>>続きを読む元禄14(1701)年3月14日。事件が起こったのは江戸城・松の廊下。 「濁った水を綺麗にする」ことを強く願う清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂まみれだった吉良上野介の態度…
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