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インフィニティ・プールのRKのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.5
クローネンバーグ味は感じた!
てかむしろ、やはりエロ、グロ、は避けられないのか、DNAってすごい。
主人公の処女作の『変わりゆく鞘』だが、この内容がもう少し明るみにされて、物語とリンクさせる必要があると思ったのだけど、そうでもない?(監督が実際に書いた小説がモデルで、ちなみにそれは、夫婦関係に悩む、泌尿器科の医者の物語らしい)

あれだと、『変わりゆく鞘』の作品内容は別に関係なくて、ただ「アーティストの芸術的葛藤ゆえ外部的な刺激を求める」という、めちゃくちゃ大味なストーリーに読めてしまう恐れもあるのかなと。さすがにそんなわけないか。クローネンバーグの息子だものな。

あの作品の存在が、今の鬱屈したジェームズを構成しているのは間違いない。そして「作家」とはある意味、「クローンを生み出す」仕事でもあるわけだ(浅い理解でしょうか)。最低限そこがリンクしているから、あとは判断お任せします、的なことなのかしら。

あと、お父さん(デヴィッドクローネンバーグ)だったら、クローンが作られるくだりを一番凝っただろうになぁ、という残念さもあった。血の風呂みたいなところに浸る瞬間は、きたきた!という感じだったのに、意外にあっさり終わってもうて、あとはチカチカ眩しいことやられただけだった笑笑
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