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インフィニティ・プールのNowFilのネタバレレビュー・内容・結末

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず、オープニングはカッコよく、エンドロールは美しかった。何せ色彩の使い方にハマった。特にエンドロール。血を連想させる赤から始まり背景色が自然と移り変わるグラデーションには見惚れた。

本編でもグロさより色彩による映像美に持ってかれたから芸術として十分楽しめる映画だと思ってます。

個人的にウェ〜って思ったシーンは、クローン作る時にジェームスが赤い液体に浸かっていく様。なんか青い液体も混じってたし見てて不気味だった。

ちなみにそのシーンが印象的だったからか、血液、小便、精液と言い、人間って液体で出来てんねんなーって改めて思いもしました。

それはそれとして、圧倒的にイカれてるのはガビの趣味。人のあんな無惨の姿がそんな見たいかね。。。

肝心の主人公ジェームスは、パスポート無くしたフリをしてリゾート地に残ったのは自主的だったとは言え終始受け身に感じました。自分が殺されるのを見たり、自分で自分をボコボコにしたり、プライドもズタズタにされたり、あれよあれよとブッ飛んだ状況が起きてく感じ。ああなると最後は赤子に帰りたくなるのかな。って言うか、ズタボロのジェームスに自分の乳首を吸わせるガビはやっぱイカれてる。

ラストシーンは、あんなズタボロになれば虚無感しか残らんよな、って想像で、雨降るリゾート地に残るしかなかったと解釈しました。
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