このレビューはネタバレを含みます
キメェ〜〜〜相変わらずキメェ〜〜〜〜〜男の登場人物が大体きしょい。でもそれがなんか癖になると言うか、キショいしイタいのに心地いい。
観てすぐの感想はきめぇーーー、真木よう子かわいい、タイトル回収うま。の3つ。
ほんまに最初は心の底からキメェ〜って思った。
それこそMCの仰るストリート。今泉監督が絶対祭りとかでも1人ですみっこで焼きそば食ってるようなやつなのわかるな。絶対場に馴染めず孤立するタイプ。やから出てくるキャラも全員愛すべきポンコツってのもわかるし、どこかしらに問題抱えたまま大人になってるからイカれてるんよな。言語化しにくいけど伝わるかなこれ。でも、なんか知らんけど、何故かそばに人がいると言うか、どこか見捨てられないなって思うキャラクターばかり出てくる感じ。
なんて言って良いのか分からんけど、出てくるキャラ同士で互いの傷を舐め合ってる感じ?伝わるかなこれ。。。共依存みたいなものを感じる。お互いにどこか下に見て大丈夫やなって安心してる感じ。キチィ〜〜〜
俺はそう言うタイプとは関わることはしないし、一緒にいても良いことないから真っ先に見捨てるタイプやけど、なんかいるよな〜わかるな〜を描くのが上手い。
2つ目やけどほんまにこれに尽きる。相変わらず綺麗やし、髪型も良かった。強く生きようと頑張ってるけど、過去のトラウマや今回の境遇含めて時々耐えきれなくなって、感情がショートして虚無になったり、夢で見るように消えてしまいたいってなってる感じが演技を通してひしひしと伝わってきた。どこか危うくて儚げな表情がすごく良かった。後実は対比でARATA老けたな〜って心の底から思った。相変わらず演技がうま過ぎて別人やと思った。演技上手いの観たら一瞬でわかるけど、ほんまに違う人みたいに魂抜けた人みたいな感じになってて笑っちゃったな。
3つ目。これは2つ目に通ずるところではあるけど、心の底では、、、ってやつ。これがわかりやすく描かれててすごい。表層では頑張ってるけど、潜在意識では脆さ、弱さを持って生きている感じがひしひしと伝わってきた。
current(流れ)が大事って言ってはったのもわかる。この映画は結末に向けたプロセスに赴きがある。今泉作品全般そうやけど、絶妙に気まずい雰囲気とか、コミュニケーション障害が起こってるぎこちない感じを演出して撮るの上手いよな、、、ほんまそう言う終わったシーンしか人生で経験してこやんかったんかってくらい再現度高い。帰りてぇ、、、とか、あちゃーってなる共感性羞恥に語りかけてくる。
話せばギクシャクして会話にならんし、話さないと一生お通夜になって、なんか気まずくて言おうとするとダブってまた気まずいみたいなこの世の終わりみたいな雰囲気がくっっっそ演出上手い。
ほんっっまに拗らせた陰キャな人柄がわかる。良いね。好きよ。絶対友達になりたくないけど。
原作知らんけど、良かった。今泉色がめちゃくちゃ出てるのが最高。
最後もあーいててててってなって絶妙な距離感で一緒に歩く感じがキッショくていい。最高にキモい!!!でもなんか中毒性あるからやめられねんだよな!!!これが愛すべきポンコツの力か!