物静かで孤独を感じる少女コットは夏休みを親戚夫婦の家で過ごすことに。
丁寧で柔らかい妻のアイリンと不器用だけど優しい夫のショーン。
心地の良い静けさととっても素直な映像。
口数の多くない彼女の心が躍動する疾走シーンに涙が止まらない。
純粋で透明な肌と水のような作品。
静かでそこまで動きのある映像ではないからこそ、"走る"というアクションがめちゃくちゃ際立っていた。
シンプルな演出なんだけど蓄積と変化がどストレートに刺さってくる。
とにかく真っ直ぐで美しい。
この作品にはアイリンの言う通り隠し事は一切ない。
田舎町を描いた作品はもれなく自分の幼少期の祖父母の家での思い出と結びつきやすいからそれだけで涙腺が緩む。
不器用だったおじいちゃんと恥ずかしがり屋だった私。
交わした口数は多くなかったけど、私のことどう思っていたのかな。
今はただ祖父の家の前の広大な田圃道が恋しい。