このレビューはネタバレを含みます
バーのカウンターにいる3人。
アジア系の男女の白人の男性。彼らを見ながら、「どういう関係なんだろう?」っていう会話から始まる。はたから見たらどう見えるだろう? それって事実はともかく、そう見えるっとこと。
「縁」というのが、ひとつのテーマなんですかね。ナヨンとヘソンは、「縁」がなかったのか。
後もどりできない時間という感じがとてもよかった。自分の決断は、よかったと思いたい。結婚した相手アーサーもとてもいい男だ。間違っていない。でも、ヘソンと話している時間が楽しかったのは事実で。
恋愛映画って単純にカテゴライズできない微妙な感じ。はっきりさせない感情をセリフで見せないのもいい。で、そういうのがうけているのがいい。ヘソンが知っているナヨンは、ここにはいなくて、ノラとしてニューヨークで生活している。
シネコンで見たけど、ミニシアター系だった。
ラストカットのノラがよかったな。
見送った後、家までの時間と感情。で、玄関で待っているアーサー。そして、涙。ノラの抑えていた感情があふれた。
たぶんワンカットで見せたんじゃないかな。最高のシーンだった。
きっと今の方がよかったよ。そう言い聞かせて、なぐさめて、なんとなく生きていく。あの行動に後悔なんてない。そう思いながら、あり得たかもしれない別の人生を考える。なんか文学的だった。