だいすま

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のだいすまのレビュー・感想・評価

4.5
戦争ダメ、戦争反対。

では、なぜダメなのか、なぜ反対なのか?

本作はそのダメな理由、反対の理由が克明に記されていて、やっぱり戦争はダメだわ…と再認識させてくれた。

攻撃を受ければあらゆるライフラインが喪失し、情報は分断され、病院は機能停止し、家族とは離散。治安は悪化し無法地帯となる。勿論政府は信用出来ず、今迄の生活が一瞬で無くなり、毎日死の恐怖に包まれる。

侵攻される側の窮状は痛ましく目を背けたくなる場面しか無かったが、これがまさしく戦争であった。
その意味では本作の意義は絶大だ。

「戦争は、爆発ではなく静寂から始まる」というナレーションが恐怖を倍増させる。
だいすま

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