トップガンマーヴェリック以来、2回目となる5点満点をつけます
「おおよそは事前の予想通りだが、意外性もあり、期待を超えてきた」のが共通点。
「Z記号」を描いた戦車の「つかみ映像」からスタート。
人が去って無人に近くなった街の光景から本編がはじまり、民家への爆撃結果の映像へと続く。
そして、映画はじまってから15分あたりの、4歳だったかの少女のシボウで映画はヒートアップ。
そこからは矢継ぎ早に戦争の過酷さを見せられ、最後までテンションが落ちることはありませんでした。
フェイクニュース扱い、妊婦のシボウ、しにゆく消防職員、
はじめに防空設備を爆撃して侵攻開始、ライフラインを潰してから、最後は通信施設を潰していく、ロシアの「合理的な」侵攻戦略。
市民たちによる自分の街の商店からの略奪(日用品は正直仕方がないと思うが)
命がけの脱出、
などなど、
90分の中に、市民、特に病院から見たウクライナ戦争が詰め込まれていました。
本作を見たあとは、妊婦アクトレス扱いされた妊婦へのインタビューや、
身体障害者となった兵士や市民たちのニュースを確認して、「本作のその後」を補完すると良いと思います。
本作でヒーロー的ポジションだった「この病院での光景を写してロシアに見せろ」と言った医師たちは、今は無事なのだろうか
何十年も前に、フランクル博士の夜と霧で知った、普遍の理を思い出してしまう。
「最も善き人びとは、帰ってこなかった」
残された言葉
「戦争はX線のようなもの
善人は善行を尽くし、
悪人は悪行に走る」