北朝鮮からベルギーへ亡命した青年の話。
行ってはみたものの簡単に難民認定されず、ホームレスとして街を彷徨いながら生きる。
トイレで寝泊まりしたりゴミ箱を漁るシーンが痛々しい。
とある女性に財布をすられてから物語がグッと進行するが、少しずつ生活も安定してきて難民申請も何となく上手く行きそうになり、ささやかな幸せも得られるようになってきて…
という、どちらかというと静かな展開で、静かに終わる。
国に入る自由よりも出れる自由が幸せなのか、なるほど…
ベルギーをはじめ欧米では移民問題が深刻だが、移民の厳しい生活が垣間見られる作品。
日本はまだまだ平和だなと感じるが、これからもっと人口減が進めば、沢山の外国人ホームレスが発生したりするかもな…とか他人事ではないのかもしれない。