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Avalon アヴァロンのmz5150のレビュー・感想・評価

Avalon アヴァロン(2000年製作の映画)
2.9
押井の実写の中ではアサルトガール以降未見だが最上の作品、だが平凡なストーリーに単調な演出に大根達に囲まれながら何とか仕上げた雰囲気映画。

セピア色の仮想世界と極端に偏光された現実をさ迷うだけのトップEスポーツプレイヤーのアッシュは幻のステージへ挑む姿が雰囲気だけで綴られる。抑揚を抑え盛り上がりのない出来栄えにポーランド人達は踊らされる。押井のイメージを具現化するには説得力が足りなくその多くは予算で解決出来るだろう。又アニメでのキャラの表情は実写より乏しいが見てる俺達が脳内で変換するので問題なく見れるのに対して実写は役者の表情が全てを語ってしまう。それを補うのはやはり予算だろう。又役者達にアクションのレクチャーも短時間しか行われていないのが伺える未熟で素人の動きやはり予算で解決出来るだろう。

作品は平凡でも川井憲次の勇壮なメインテーマは傑作である。彼の癖ののあるメロディの秘密の一端が見える。推測だが彼は東欧のショスターコーヴィッチにストラビンスキーや叙情的な時にはスメタナのモルダウのようなメロディを感じエモーショナルに尖ったメロディが分かりやすく見える。彼らに影響を受け彼の記名性の強さが生まれる。
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