方眼

AIR/エアの方眼のレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
4.2
2023年”Air”。観ながら大谷翔平や藤井聡太のことを思った。1984年バスケットシューズ業界3位のナイキ、マーケティング担当者ソニーはどのプロ選手にいくら広告費を張るか検討中。競合はコンバース、アディダス。お仕事ムービーでアクションも無く、会話と悩む姿が中心の画面、アフレック監督は工夫してオフィスでの人の動きや衣装で変化をつける。80年代中盤のヒットソング。太った体型(スーツ着てるらしい)のデイモン、ジョーダン母と対面したときの、吹っ切れた勇気と戸惑いと謝罪と後悔の入り混じった表情が見事。父のフランクな人当たりと全部奥さんに任せてる感じも良い。CEO机の上にハダシ乗せるの創作演出と思ってた。役者監督、他にもスケボーのデザイナーや罵詈雑言のエージェントなど、キャラ特徴がわかりやすい。週末に月曜プレゼンの話が決まり、土日出社。私服で出社して、売店のお菓子を食べ、自販機で飲み物買う。日曜日の予定は、日曜じゃなくて土曜か月曜に話す演出のほうが自分は好み。ジョーダンをチラ見せしかしない演出、聖書映画での聖人の描き方。生身の俳優出しちゃったらノイズとの判断。どんだけ精魂込めて創ってもただのシューズ、彼が履くことで特別になる。単なる製品開発の成功物語から、最後は人がその能力に見合った世界をどう作るかというとこまで行く。
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