鰹よろし

ブラック・デーモン 絶体絶命の鰹よろしのレビュー・感想・評価

3.3
 初めて担当した海底油田ディアマンテの調査(審査?)を会社から依頼されたポールは、家族生誕の地で思い出の地でもあるメキシコへ折角だからと家族を連れ4人で旅行気分。

 しかし事前に何も調べずに宿泊するホテルにも予約を入れないで浮かれていたらあらビックリ。かつての隆盛はどこへやら、街はほぼほぼゴーストタウンと化していた...

 なんやかんやあって原油ダダ洩れの石油リグに辿り着くとそこもまた。残っていた地元民2人と犬1匹が言うにゃ、神がお怒りになりメガロドンの姿をしたブラックデーモンが幻覚を魅せながら石油リグを沈めようとしているとかなんとか。無事に家族もリグへ到着しちゃってさぁ~大変...

 この手のモンスターパニック映画って(ディザスター系もそうだけど)基本、自然の中で人間は?という種VS種の生存競争の意味合いが強くあって、見えない力が働いて報いや罰を受けるとあってもそれは飽くまでも自然の本来の姿というか力であるんだけど、

 この作品は人間の行いに関する警鐘は同一に、しかし襲い来る脅威をはっきりと神の怒りってことにしてるんだよね。自然の調和が図られる過程で人間の排除が選択肢の1つとしてあるのではなくて、調和のためには人間が邪魔だという端から人間が自然の外に置かれている。ここが他作品との違いであり面白いところかな。


「もののけ姫」(1997)...「シャークハンター」(2001)...「メガロドン」(2002)...「MEG ザ・モンスター」(2018)...
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