樺太柳葉魚

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーの樺太柳葉魚のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

霊能者から斬り落とされた手がなぜか巡り巡って普通の高校生の所にあり、その手を握ると霊が見える。霊を自分の中に受け入れると異常な体験ができる。ただし90秒越えると霊が体内に居座って大変な事になるよ!という話。薬物と違って依存性は低いし、身体に悪影響を及ぼす訳じゃないから安全にトリップできる。だから皆ハマる。ただの遊び。のはずだったのに。という展開は普通ですね。主人公のミアは母親を亡くし、父親と二人っきりになってしまった。でも父親が苦手で、友達のジェイドの家に入り浸っている。学校ではベタベタしてきてウザい奴と言われ、浮いた存在。孤独感に苛まれる主人公もホラーの定番。どうせ母親の霊を見るんでしょ。それで泥沼にハマるんでしょ。と思ったら、やっぱりその通りに。母親の霊も本物かどうか分からない。母親の真似をする悪霊かもしれない。でも大好きな母親に会えてミアの理性は崩壊していく。高校生なんだから親離れしなよ。ジェイドも内心はミアが好きじゃないんじゃないかな。てか、ミアの元カレがジェイドの今カレ。なんか気まずくない?ミアと別れた後にジェイドとつきあうようになったみたいだけど、友達の元カレとつきあうって結構気を使いそう。そこらへんを掘り下げて考えるとドロドロした感情のうねりを感じて嫌な気持ちになりますね。寂しんぼのミアが最後、霊になって彷徨う。誰かにすがりたくて悪霊っぽくなっていく。展開が予想できて怖くなかった。期待値上げてたから肩透かし食らった気分。ミアがパリピとかギャルとか、めちゃくちゃ陽キャだったら面白かったかも。陰キャが更に闇落ちってただただ悲惨で、怖いとかより悲しくなってくる。陰キャは救われないのね。
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