鰹よろし

リザードの鰹よろしのレビュー・感想・評価

リザード(2022年製作の映画)
3.0
 歌手(ラッパー?)のカオはレーベルのお偉いさんとのごたごたと祖父の死が重なり10年振りに帰郷。時を同じくして毎年帰郷しているという超人気Youtuberで幼馴染のフォンが水不足に悩む故郷で井戸掘り大会を開催しようとしていた...

 フォンの人気もあって参加者多数で大会は大盛況。カオも100万バーツの賞金目当てに祖父が残したオンボロ車と相棒だったという男と従妹と参加へ。しかし参加者が続々と姿を消し始めるのだった...

 Youtuberというドリームで時代の変化を感じさせつつも、地下水を発見しようとするに当たっては、脈々と受け継がれてきた知識や技術が頼みの綱となっている。人間が生きる上で常に水が必要不可欠な様に、移り変わる時代の中にも変わらぬナニカがあるとする姿勢は何か思うところがあるのだろうか。

 また「ザ・レイク」もそうだったのだが、自然と人間との相対を映し出すとき、それらが一見相反するモノと魅せた上で人間側の生活感というかざっくりドラマを自然へと反映する、あるいはその立場を反転させて魅せる作りが徹底されているのは、タイにおける自然観や宗教観を感じさせる。・・・ものなのだろうか?

 根には同じモノを感じるけど、「ザ・レイク」(2022) よりエンタメ感強め。楽しさではこちらが上。


「トレマーズ」シリーズ...
鰹よろし

鰹よろし