れんこん

窓ぎわのトットちゃんのれんこんのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.8
2024年映画館初め。余白から察せられる部分の多いかなり大人向けのアニメーションでした。「徹子さんの自伝」という以外予備知識ゼロだったので、冒頭で時代背景が提示されたときにそういう時代かとハッとした。

一番印象的だったのは何度か合間に挟まる風景のカット。子どもの頃から見慣れ過ぎて意識したことなかったけど、万国旗って平和の象徴なんだなあ。後半になるにつれ出てくる戦争前夜の居心地の悪さも生々しかった。

そしてとにかく校長先生が良い先生過ぎた!自分に子どもが居たらこんな先生にそばにいて欲しいと思う。
トットちゃんはあけすけに言えば無遠慮だし多動傾向の子どもで、でも確かに周りを明るくする力があって、それに救われた人がたくさんいる。そんな子がにじり寄る戦争の気配で早く大人にならざるを得なかったことが、必要と分かりつつも少し切なかった。
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