ユミコ

情炎のユミコのレビュー・感想・評価

情炎(1967年製作の映画)
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母親の男狂いぶりが嫌いでずっと軽蔑視していたはずが、その母親が事故で亡くなった今、いつしか母の気持ちがわかるようになったのかもしれない、母譲りなのかもしれない… などと、自分もまた母と同じように男好きだったのだと自覚するヒロインの織子(岡田茉莉子さま)。

これまで観た吉田喜重監督の作品と同様の、あの間合いとかアングルとか、いつもの独特の世界観そのままだったし、茉莉子さまをより美しく撮られていて吸い込まれそうだった。

ストーリーは母と娘が結局同じ道を辿ってしまうような、どうにもならない切なさが沁み、やるせない気持ちになる。
そんな淫らな織子を描くシーンが当然あったけれど、「女のみづうみ」同様、織子を演じる茉莉子さまにえろさを感じる事が出来なかった私。笑
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